「sin querer」はスペイン語でとてもよく使われる表現で、日本語の「うっかり」「意図せずに」「知らずに」「故意ではなく」という意味にあたります。英語では “accidentally”, “unintentionally”, または “without meaning to” と訳されます。
✅ 基本の意味
- sin = ~なしに
- querer = ~したいと思う、望む
つまり、直訳すると「望まずに」「意図せずに」となり、「意図しない行動」を表します。
✅ よくある使い方(例文つき)
1. 行動の説明に使う
Sin querer, rompí el vaso.
うっかりコップを割ってしまった。
👉 I broke the glass accidentally.
2. 謝罪や言い訳として
Lo hice sin querer.
わざとじゃないんです。/うっかりやってしまいました。
👉 I didn’t mean to do it.
3. 子ども同士の会話やけんかでもよく使われる
¡Me pegaste! – ¡Fue sin querer!
「殴ったじゃん!」—「わざとじゃないってば!」
👉 “You hit me!” – “It was by accident!”
4. 自分の行動を振り返って
A veces digo cosas sin querer que molestan a los demás.
時々、知らずに人を不快にさせるようなことを言ってしまう。
👉 Sometimes I say things unintentionally that bother others.
✅ 文法のポイント
- sin querer は 副詞句 として使われ、文中で動詞を修飾します。
- 主語や動詞に関係なくそのまま挿入して使えます(主語を変えても sin querer 自体の形は変わりません)。
✅ 類似表現
表現 | 意味 | コメント |
---|---|---|
por accidente | 偶然に、うっかり | 英語の “by accident” に近い表現。ややフォーマル。 |
sin intención | 意図せずに | 文語っぽく、少し堅い印象。 |
por descuido | 不注意で | 不注意による行動にフォーカス。 |
✅ よくある応答例(使い方の練習)
A: ¿Tiraste mi teléfono?(僕のスマホ落としたの?)
B: ¡Lo siento mucho! Fue sin querer.(本当にごめん、わざとじゃないの)